積水ハウス(大阪市北区大淀中1丁目1の88、仲井嘉浩社長)は、札幌市中央区にある旧キリンビール園の解体を鴻池組に依頼し、着工した。工期は10月末まで。跡地に新築する仮称・中島公園計画について積水ハウスは「プロジェクトを検討している段階。建物の用途、整備時期、設計・施工業者は決まっていない」と話している。
積水ハウスは、札幌市中央区南10条西1丁目13の51の豊水通に面する土地(3330m²)と建物(RC造、4階、延べ3369m²)を2月1日に取得した。1971年の建設で、2018年9月末までキリンビール園本館中島公園店として営業していた。
用途地域は建ぺい率80%、容積率400%の商業地域。地下鉄南北線中島公園駅そばで、豊水通を挟んだ西側の中島公園内に札幌パークホテルと駐車場がある。
周辺では再開発の動きが活発化している。札幌パークホテルを所有するサンケイビル(本社・東京)が駐車場跡地に高層ホテルを計画。23年にも「ヒルトン札幌パークホテル」(350室)として開業する。また、敷地内では、札幌市が運営し、国際会議や展示会といったMICEを誘致できる施設を新築。25年度をめどに開業する見通しだ。
積水ハウスは事業主として、世界有数のホテルチェーンであるマリオット・インターナショナル(本社・米国メリーランド州)が運営する、ウェスティンホテル横浜(S造、24階、延べ6万4700m²)に10月にも着工。22年5月の開業を予定している。