野塚峠でトンネルなど新設し別線確保 広尾町236号の防災

2019年04月11日 12時00分

 帯広開建は2019年度、広尾町内の236号野塚峠で頻発する土砂流出や雪崩の対策に着手する。豊似川に沿う川見地区の現道2・9㌔区間にトンネルなどで別線を確保し、やや離れた西側にある野塚トンネル坑口部に0・2㌔のシェルターまたは覆道を設ける方針。19年度の事業費には5000万円を計上し、工法検討に向けて早期に調査に入り設計も進めたい考えだ。20年度から詳細設計へ移行し、最短で21年度着工を見込む。類似工事からの試算で、事業費は100億円台に上るとみている。

 野塚峠では近年、大雨で沢からの土砂流出などが頻発。18年3月には雪崩が野塚トンネルをふさぎ、10日間以上の通行止めを余儀なくされた。被災のたびに有識者と個別協議してきたが、ことし2月に木幡行宏室蘭工大教授ら4人で組織する野塚峠防災検討会を発足。3月の第2回会合で、別線整備など抜本的な対策が必要とした委員会意見を取りまとめた。

 別線を設けるのは、二股覆道の西側から大函橋の西側までで、現道北側の山地にトンネルを新設し迂回する路線を想定。ルート上には連続して谷があるため、費用対効果や掘削箇所の深さによってはトンネルが複数に分かれたり橋梁を設けたりする可能性もある。沿線には住家などがないため、バイパス完成後は現道を廃止することになりそうだ。

 野塚トンネルの広尾側坑口部では路線上への雪崩を食い止めるため、シェルターか覆道を設置してトンネルを延ばす考え。今後の調査とシミュレーションを踏まえ、適切なルートや整備手法を検討するとしている。


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