中空知衛生施設組合(組合長・前田康吉滝川市長)は、来週にも滝の川斎苑改築の主体を地域限定型一般競争で公告する。規模はRC造、平屋一部2階、延べ1394平方㍍。2019、20年度の2カ年で施工する見通しで、主体と電気、機械、火葬炉設備整備、工事監理を合わせた事業費は8億8366万3000円を見込んでいる。7月ごろに着工し、21年4月の供用開始を目指す考えだ。
同組合は滝川市、芦別市、赤平市、新十津川町、雨竜町の5市町で構成。滝の川斎苑は芦別以外の4市町が使用している。
滝川市北滝の川2026の2にある現施設はRC造、平屋、延べ604平方㍍で、1976年に建設。施設・火葬炉設備ともに老朽化が進み、バリアフリーに対応していないといった課題を抱えていることから改築することにした。
改築に向けた基本計画は16年度に策定。17年度には基本設計、18年度には実施設計をまとめた。基本、実施設計は創建社が担当した。
新施設は現施設の北側に建設する。火葬炉4基を設置し、延べ45平方㍍と55平方㍍の待合室を2室ずつ設ける考え。45平方㍍の待合室は仕切りを取り大部屋として使用することも可能とする。
このほか、キッズルームや授乳室、具合の悪くなった人の休憩スペースとして活用できる多目的ルームも整備。駐車場は一般用24台、障がい者用2台の合計26台分を用意する。外構や現施設解体も含めた総事業費は10億円以上になるとみている。
主体は来週にも公告し、5月中旬に入札する予定。火葬炉設備を担う事業者は公募型プロポーザルで宮本工業所を選定済みで、6月末に契約する。電気設備と機械設備は6月末ごろに地域限定型一般競争で入札し、7月ごろに着工する見込みだ。
外構と現施設解体については、21年度の供用開始後に着工し、同年度内に完了させる。