インターステラテクノロジズ(IST、本社・大樹)は、30日に大樹町浜大樹の同社実験場で高度100㌔の宇宙空間を目指す観測ロケット「MOMO」3号機を打ち上げると発表した。
ISTは2013年に大樹町で設立したロケットベンチャー企業。低価格の超小型人工衛星打ち上げサービスの開始を目指してロケット開発を進めている。17年に打ち上げた初号機は、飛行中に機体の一部が破損し海上に落下。18年に発射した2号機は打ち上げ直後に落下炎上した。
3号機の開発には昨年7月から着手。有識者と原因究明に努め、2号機からは燃料と酸素の混合比が保たれるよう一部設計を見直した。また釧路製作所(本社・釧路)が製造した実験台を使用し、機体を立たせた状態での燃焼試験もこなした。
12日に大樹町内で開いた会見では稲川貴大社長と堀江貴文取締役が出席。稲川社長は「最後まで気を抜かず、確認作業を続ける」と話し、堀江取締役は「立てた実験もできて今回は一番安心感がある」と笑顔を見せた。
打ち上げは30日午前11時15分を予定。予備日程は5月1日午後4時から同5日までの期間で、機体や天候の状況を見て判断する。