社会医療法人社団カレスサッポロ(札幌市中央区北1条東1丁目2の5、大城辰美理事長)は、札幌市山鼻地区でクリーニング工場を併設した高齢者向け住宅の新築を構想している。3日に旧北海道拓殖銀行の寮だった建物と敷地約1700m²を取得。2024年ごろの建設を見通す。同法人が手掛けるホテルなどのリネン類を扱い、施設入居者らへの雇用につなげる考えだ。
同法人が展開している、訪問看護や介護ステーションなどを設けた地域包括ケア拠点施設「カレスプレミアムガーデン」とする。概要は未定だが、家事補助を充実させ、東区北12条東4丁目にある施設とは、コンセプトに違いを持たせる考えだ。
洞爺湖町内で6月の開業を予定する「ホテルプレミアム・レイク トーヤ」などのリネン類を扱うクリーニング工場を併設。入居者に加え、障害者の雇用も創出する予定だ。
建設地は札幌市中央区南16条西14丁目1の20。旧拓銀寮で、ベネッセコーポレーションのグループ会社が介護サービス施設として利用していた建物がある。現在は解体を進めている。
同法人は10月、カレスプレミアムガーデン北円山(札幌市中央区北4条西18丁目)に着工する。ドーナツやベーグルを専門とする「ふわもち邸」の工場を設け、フレックスタイムで働くことができるようにする。
山鼻地区での新施設について大城理事長は「北4条での大きな投資があるため、5年程度先になる」と説明。解体後しばらくは、有料駐車場として活用する見通しだ。