十勝総合局は15日、浦幌町の同局森林室でとかち未来チャレンジ賞の表彰式を開いた。管内林業女子のパイオニアとして活躍する北村林業(本社・浦幌)の土田瑞恵さんと大西沙椰さんが受賞した。
同賞は地域が抱える課題に挑戦し、一定の意義が認められた個人や団体を表彰するもの。2019年度から始めた同局独自の施策で今回の受賞は2例目となる。

受賞した土田さん(左)と大西さん
受賞した2人は16年に入社。管内では数少ない女性林業従事者として現場での業務に当たっているほか、担い手確保に向けたイベントやPR活動にも携わった。16年以降、同社には新たに2人の女性が入社し、管内で若い林業就業者も増加したことから表彰の対象となった。
表彰式には三井真局長、北村林業の北村昌俊社長らが出席。三井局長が2人に賞状を手渡し、記念品としてまつもと薬局(本社・帯広)の松本健春社長から日焼け止めが贈られた。
土田さんは「普通に仕事をしていただけなので受賞は驚き。この仕事をやってみたいと思う人が今後も増えてくれたら」と話し、大西さんは「賞に恥じぬよう、今後も精進していきたい」と笑顔で語った。
同社では現在、4人の女性が現場で活躍している。北村社長は「女性が入ると会社の雰囲気も変わる。過酷な仕事のイメージも女性ができるということで改善につながる」と話し、2人のさらなる活躍に期待している。
(北海道建設新聞2019年4月17日付9面より)