津別町は20日、改修工事が完成したつべつ木材工芸館をリニューアルオープンさせた。開場を待ち望んだ子どもたちや工事関係者ら約60人が集まり、佐藤多一町長をはじめ6人がテープカットして完成を祝った。
共和127の2にある同館は1984年に建設。ウッドクラフトを展示・販売していたが、観光客の減少や町には子どもたちの遊べる施設が少ないことから総事業費1億5756万円を投じて2018年度に改修した。
佐藤町長は「国道230号沿いに同館や、さんさん館などのスポットがある。今後もまちなか再生事業で変えていく。多くの観光客に立ち寄っていただき、子どもたちも楽しんでほしい」とあいさつした。
式典では、愛称が発表され、「キノス」に決まった。考案した津別小4年生の土田陸翔君は「施設の周辺には多くの木があり、鳥の巣がたくさんある。鳥の巣のように子どもたちが集まり、遊べる施設をイメージした」と話していた。
1階には町の木材を使った滑り台やクライミングウオールなどの大型遊具を設け、2階にはアートコーナーを設置。前庭には水遊びのできる噴水広場を整備した。施設の開場とともに子どもたちが遊具を楽しんだ。
施工を担った清水建設(本社・津別)の清水靖則社長は「子どもたちが体いっぱいに遊べる施設は今までなかった。津別の木を感じられる施設。たくさんの子どもたちに遊んでほしい」と期待を寄せた。