手本になるような職人に

小林一樹(こばやし かずき)さん
ケーワンシステム(本社・札幌)に入社して12年目。鋼製床下地「K―1デッキ」の施工を担う。札幌市外の保育園や学校、病院などの現場が中心で、礼文町や長野県まで出張したことがある。「その土地のおいしいものを食べるのが楽しみ」でもある。
社内では「真ん中くらいの年齢」。職長を任せられる機会が多く、時には5―6人をまとめ、工期に間に合うよう仕事の分担の割り振りなどをする。「天井を張ったり、壁をつくったりする職人たちとのコミュニケーションを図る必要がある」と話す。
雨や雪といった天候に左右される状況で、工期が迫るというプレッシャーはあるが、完成したときにやりがいを感じるという。
1つの現場に長くても2―3日。心掛けているのは「仕事終わりの片付け。後の業者が来たときに邪魔になるから、きれいな状態で渡す」ことだ。
普通科の高校を卒業後、「体を動かすのが好き」で型枠大工になった。その後、異業種のアルバイトや他社を経て、縁あってケーワンシステムに入った。
原田慶一社長は「会社のホープ。いなくてはならない存在」と信頼を寄せる。「現場から名指しで呼ばれる、手本になるような職人」を目指し、日々研さんを積む。
1979年9月25日生まれ、夕張市出身。帰宅後と休日には、7カ月になる一人娘の面倒を見る。「笑ってくれたときが至福。優しい子になってほしい」と目を細める。