
完成を迎えた室蘭第2工場の外観
自動車用精密鍛造歯車メーカーの大岡技研(本社・愛知)は23日、室蘭第2工場の完成式を同工場内で開いた。同社社員のほか、建設に携わった関係協力会社や官公庁の代表らが出席する中、大岡由典社長が室蘭地区の発展と社業拡大への決意を示した。
東日本大震災以降、震災リスク回避を図るため、2013年に室蘭市内に進出。その後、欧米での新車販売増加、精密鍛造歯車の需要拡大を背景に工場増設を決断した。
既存工場隣接地の仲町5の18で、18年6月に着工し、このほど全施設で稼働開始した。施工は設計一括で竹中工務店が担当。総工費約33億円を投じた。
第2工場の規模はS造、平屋一部2階、延べ7950m²。精密鍛造歯車の製造過程となる切断、熱間鍛造、熱処理、冷間鍛造、切削をするラインを置く。
大岡社長は「今後も世界中の顧客に満足してもらえる製品を増やし、地域も盛り上げたい」と述べ、工場従業員を21年度までに地元採用で約50人増やす目標などを掲げた。