北海道アスファルト合材協会は、会員工場を対象に推進している第2土曜日と日曜日の連続休日化運動に関する2018年度実施状況をまとめた。年度平均の工場閉所達成率は75.4%で、前年度より1.9ポイント向上した。北海道胆振東部地震の復旧工事などから9―12月は前年度より達成率が低調だったが、1―2月は合材生産量が伸び悩んだ影響もあって85%以上の高水準となった。一方、第2土日以外で連休を設定している工場も増えていて、協会では「推進運動が浸透しつつある」とみている。
17年4月から、第2土曜と日曜日を閉所する推進運動を会員のアスファルト合材工場間で展開している。月1回の連続休日を設定することで労働環境を改善し、若手従事者を確保しやすくするのが狙いだ。
18年度は全道104工場を対象に、18年4月から19年3月までの状況をアンケートした。冬季に工場を閉鎖したプラントは対象外。回答率は100%だった。
第2土曜と日曜日の連休取得率が最も高かったのは4月の94%で、最も低かったのは11月と12月の52%だった。9月は胆振東部地震の復旧工事の影響もあって、前年同月より14ポイント低い54%となった。
閉所できなかった理由は、期日指定のある物件への対応や天候不順による舗装工事の遅延、工期末から工程に余裕がなかったことなど。胆振東部地震による緊急工事やプラント点検などで出勤したり、労働者不足から作業員を集められる日が土曜日しかなかったりといった理由もあった。
第2土日以外の連続休日実施状況についても調べた。第4週を連休にする工場は25%ほどあった。月によって異なるが、1カ月間に2回以上の連休を設けている工場も多数あり、4―5月は60%程度と高水準だった。
澤口二朗会長は「取り組みを理解する顧客の比率は前年度より10ポイントほどアップし、協会として推進に弾みがつく結果となった。今後は週休2日制の完全実施や就業時間短縮など、業界の働き方については一層厳しさを増すが、会員各位のさらなる理解と協力を求めたい」と話している。