京王グループの京王プレリアホテル札幌(本社・札幌)は20日、JR札幌駅北口エリアで24日にオープンする宿泊特化型ホテル「京王プレリアホテル札幌」を報道陣に公開した。国内観光客をメインターゲットに、増加する訪日外国人やビジネスにも対応できるよう計9タイプの客室を完備。ロビーや部屋などの内装には木質系素材を多く用い、都心にいながら北海道の自然を感じさせる空間を演出している。
札幌駅から徒歩3分圏内の札幌市北区北8条西4丁目11の1に新築。S一部SRC造、地下1地上17階、延べ1万5899m²の規模で、359室を備えた。立体駐車場は80台分設けている。実施設計は大林組、施工は大林組・京王建設・岩田地崎建設共同体が担当した。
京王電鉄の新戦略として展開する宿泊特化型アッパーミドルホテルで、京都に続く2店舗目。シティーホテルの京王プラザホテル札幌に次ぐブランドとして、ダブルルームを主体に、大浴場やフィットネスジムを設けるなど、幅広い観光客の受け入れに力を入れている。
公開したプレミアダブルは、室内に対面式の洗面台を備え、必要に応じて引き戸でベッドルームと分けることができる。モデレートコーナーツインでは、1台のベッドがセミダブルタイプとなっていて、窮屈な思いをすることなく子どもと添い寝ができるなど、多様な顧客ニーズに応える。
京王プレリアホテル札幌の松下徳良社長は「道内で3店舗目のホテルとなる。グループとして宿泊需要の見込める地域で事業を拡大したい」と話している。