釧路市は、2019年度のくしろ応援ファンド活用事業を募集している。釧路の価値を高める事業に取り組む市内企業などに対し、応援資金を全国から小口出資で集める仕組み。エントリーシートの提出は7月31日まで、申込書の提出は9月30日まで受け付ける。6月18、19日には市内の交流プラザさいわいで説明会を開く。
この仕組みを通じて出資者が企業や商品・サービスのファンとなり、販路拡大や商品・サービスの磨き上げ、補助金や融資に依存しない資金調達につなげることが狙い。産学金官が連携し、地域の活性化や域内循環を生かした事業推進を促す。
対象は①地域資源活用など釧路らしい商品・サービスを提供する②こだわりやストーリー性など市民や全国から共感を得られる③中長期にわたり事業や釧路と出資者の関係を築く④事業開始に向けた準備が整っているか整う見込みがあり、出資者への分配可能な収益力と持続性がある―の全てを満たす事業。新規事業だけでなく既存事業の拡大も認める。応募資格は市内に本支店、営業所を置くことなど。
エントリーシート締め切り後、8月22、23日に開かれる個別相談会を経て申込書を提出し、10月下旬の審査委員会で事業者を絞り込む。11月上旬からファンド組成手続きに入り、2月末までにファンドを組成し、出資者募集を開始するというスケジュールだ。ファンド組成はミュージックセキュリティーズ(本社・東京)が担当。本年度は2事業を上限とする。
この事業は15年度に創設。これまでに地域の乳製品や水産品を活用した食品製造に取り組む4社が資金調達に成功している。
問い合わせは都市経営課企画担当、電話0154(31)4502まで。