室蘭建管、建設どさん娘の会などは21日、建設業界への女性進出を積極的に後押ししようと、室蘭工大で同大女子学生と座談会を開いた。仕事のイメージを膨らませてもらうとともに、学生らしい素直な意見に耳を傾けた。
室蘭経営研究会と日胆地区測量設計協会が協力。室蘭工大の2年生から大学院生まで、建築、土木を専攻する学生22人と、官庁や業界から合わせて45人が参加した。
最初に建設業をより深く知ってもらおうと、「道路ができるまで」をテーマに、官公庁と建設業者、建設コンサルの各担当者がプレゼンテーション。計画から測量・調査、用地取得を経て、工事説明、施工、完成、維持管理に至る一連の流れを解説した。
続いて、女性採用の取り組みを説明。建設どさん娘の会に所属する菊川栄子さん(新太平洋建設)は、自らの就職活動、職場経験を披露し「施工管理、ものづくりは魅力的な仕事」と、後に続く女性技術者を歓迎した。
また日胆地区測量設計協会から参加した菅原桂子さん(菅原測量設計)は「今日出た意見を私たちの意識を変える一助にしたい」と述べた。
このあと、参加者は5つのグループに分かれて意見交換。「女性技術者がいない会社には入っていきづらい」「仕事のイメージが分からない」「現場やトイレなど汚い印象がある」といった声や、「結婚、子育てで休職できるのか、そのあと職場に復帰できるのか」「インターンシップに参加して現場や会社を知りたい」などの指摘、要望が出された。
今回参加したメンバーは、9月に道道滝之町伊達線の工事現場を訪れ、建設業の知識をより深める予定だ。