5月16、17日に札幌工高で開かれた第19回高校生ものづくりコンテスト北海道ブロック大会の電気工事部門で、札幌琴似工高の佐々木奎吾さん(3年)が最優秀賞に輝いた。電気工事部門で最優秀賞を受賞するのは琴似工高で初めて。11月に兵庫県で開かれる全国大会に出場する。
同コンテストは、全国各地にある工業高の取り組みを発表し、競い合うことで技術・技能向上を図るのが目的。2001年度に始まった。電気工事のほか、機械整備や木材加工など7部門で競う。
電気工事部門は、180cm四方の壁に施工条件に沿って配線する技術を競う。制限時間2時間20分。作業の早さや正確さ、出来上がりの美しさを評価する。
当日は、全道各地から集まった9人が競技に臨んだ。佐々木さんは最初に作業を終え、さらに施工箇所を見直すほどの余裕があったという。
金属管の曲線半径が正確な点などを評価され、最優秀賞を受賞した。本人は「緊張はしなかった。受賞できてうれしい」と振り返る。
2月末から練習に励んだ。放課後に実習室で練習し、電気設備技術者の祖父にも指導を受けた。「祖父の姿に憧れがある。将来は工事関係の仕事に就きたい」と話す。
全国大会に向けて「まだ課題はある。練習に取り組み、自らの技術を向上して大会に臨みたい」と意気込む。