新役場庁舎建設を7月にも指名、10月着工目指す 美幌町

2019年06月03日 15時00分

 美幌町は、新役場庁舎建設を主体、電気、設備の3分割で7月ごろに指名する考えだ。6月の定例町議会で2019・20年度の2カ年の債務負担行為を設定し、19年度施工分の工事費約1億3000万円を補正する見通し。8月の臨時議会か9月の定例議会で契約承認を得て10月に着工する考えで、21年2月の完成を目指す。総工費としては約25億円を積み上げている。

 東2条北2丁目25にある役場庁舎と議会議事堂は1960年に完成。ともにRC造で、規模は役場庁舎が地下1地上2階塔屋3階、延べ1707m²、議会議事堂が2階、延べ915m²となっている。老朽化が進み、耐震性も十分ではないため、両施設を統合して現地で改築する。基本・実施設計はドーコンが担当した。

 新庁舎の規模は、RC造、地下1地上3階、延べ4738m²。現庁舎北側に建設し、新庁舎の東側に入り口を設けて保健福祉総合センターしゃきっとプラザとの行き来ができるようにする。

 階層ごとの計画では、1、2階に町民の利用が多い窓口を配置。1階は交流の場となる待合スペースや多目的会議室を置き、2階は災害対策本部となる会議室を設置する。議会機能は3階に集約し、地下には機械室や書庫、防災備蓄庫などの機能を設ける。

 また、庁舎には1次エネルギー消費を50%以上削減する「ZEB Ready(ゼロ・エネルギー・ビルディング・レディー)」を導入する。

 建設費は、主体が14億2476万4000円、電気が4億994万8000円、機械が6億6398万2000円で、施工監理は1732万6000円となっている。

 本体工事関連は主体、電気、機械、施工監理の4つに分け、それぞれ2カ年の債務負担行為を設定。19年度は主体に7608万7000円、電気に104万5000円、機械に5646万3000円を措置するほか、施工監理費として92万7000円を計上する。

 20年度の支払限度額としては、主体に13億4867万7000円、電気に4億890万3000円、機械に6億751万9000円、施工監理に1639万9000円を設定する見通し。

 町は6月の定例議会で建設費を補正後、早々に共同体結成の募集を告示する考えだ。


関連キーワード: オホーツク 庁舎 改築 耐震化

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