北海道ガス(本社・札幌)の新本社ビルが3日、竣工した。札幌都心部のエネルギー拠点として、地下には大型の天然ガスコージェネレーションを整備し、防災センターを併設するなど緊急対応を強化。実務室は1フロアが間仕切りのない大空間となっていて、社員の交流や作業効率化を推進する。業務開始は下旬を予定している。
札幌市東区北7条東2丁目の中央エネルギーセンター敷地内に建設した。施設規模はRC・SRC・S造で、オフィス棟は地上8階、延べ1万7504m²、業務棟は地下1地上5階、6836m²で構成。
基本設計は日本設計・鹿島共同体、実施設計は鹿島、施工は鹿島・岩田地崎建設・伊藤組土建共同体がそれぞれ担当した。
オフィス棟は本社、営業機能を集約して配置。4階から上階の実務室は間仕切りがない縦約50m、幅約20mの大空間となっていて、窓側にはカウンター席や大型テーブルを置くなど社員がコミュニケーションを取れる場を提供。
フロア内には上下階段を設け、スムーズな移動が可能だ。最上階には約400人が収容できる社員食堂も完備している。
一方、業務棟は供給防災センターやコールセンター、サーバー室など災害に備えた機能を集約。地下には7800㌔㍗の川崎グリーンガスエンジン2台を完備し、停電時に稼働する。