一人で動ける職人目指す

大串拓基(おおぐし ひろき)さん
新築の学習塾やマンションの電気配線工事、照明器具の取り付け、不具合が生じた場合の原因調査などを担う。アダマック(本社・札幌)に入社して3年目。「頭を使う仕事。分からないこともまだたくさんあるので、難しいなと思う」と話す。
高校卒業後、水産加工会社、木材加工会社で勤務。転職を考えていたとき、電気工事業に携わる知人に業界入りを勧められた。
資格を取ろうと道立北見高等技術専門学院電気工学科に入学。社会人から学生に戻ることへの抵抗や収入面の心配があったが、将来性がある仕事だと信じ、気持ちを固めた。「学んだことは役立っている。専門学院の2年間がなければ今はなかったと思う」
依頼者に感謝される瞬間にやりがいを感じる。ミスをすると事故や災害につながりかねないことから、作業の確認を怠らず、分からないことは先輩に尋ねることを意識している。
幅広い分野の電気工事ができる会社だからこそ、多くの知識を得られていると感じている。今後は「先輩に頼らずに、一人で動ける職人を目指したい」。
1992年6月28日生まれ。江別市出身。親の転勤や自身の就職で長沼、網走、清里、北見と各地を転々とした。
2017年3月に結婚。2人とも動物好きのため、休日はペットショップを訪れたり、工具を見るためにホームセンターに出掛けたりしている。ハムスターを1匹飼っていて、「たまらなくかわいい」と目を細める。