貯木場跡を埋め立て中央北ふ頭で新ふ頭整備 苫小牧西港

2019年06月05日 12時00分

 室蘭開建は9月にも、苫小牧港西港区真古舞地区中央北ふ頭で、新ふ頭整備に着工する。中央北水面貯木場跡を埋め立て、バースなどを整備する計画。施工期間は4カ年、総事業費は65億円を見込む。初弾工事を8月ごろに公告する予定だ。

 中央北ふ頭は常に混雑し、輸送効率が悪い。1㌔北側にある倉庫群へ貨物を搬入するにも、勇払ふ頭などから5㌔の陸路運搬が必要な状況だ。

 このため、多目的バースの機能を備えた新ふ頭を整備し、2017年度には年間約8000時間に上っていた停船時間の短縮や荷役の効率化、物流の改善につなげる。

 埋め立てるのは、苫小牧市晴海町46地先公有水面のうち2万1698m²。輸入原木の貯木場として利用されていたが、原木需要が減少し、1992年から利用されていなかった。

 新ふ頭全体の面積は4万6248m²、岸壁の延長は約255mで計画。工事は、まず航路側を締め切る形でケーソンを据え付け、その後、陸側を埋め立てて港湾施設用地を整備していく。

 19年度は約6億円を予算措置し、ケーソン製作と据え付けを2件程度に分けて発注する予定。20年度から埋め立てを予定する。21年度には単年度で水深12mの泊地整備にも取り組む。

 並行して港湾管理者の苫小牧港管理組合も道路整備などを進める。

 23年度の供用開始を目指している。


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