上川調査設計協会(千葉新次会長)は3日、「測量の日」推進事業として旭山動物園整備測量ボランティアを実施した。会員各社から49人が参加して2班に分かれ、測量班は新施設整備予定地の高低差を計測し、塗装班は園内農園周辺の手すりを塗り替えて、来園者を迎える環境改善に貢献した。
同協会は毎年、測量の日に合わせて会員一同で取り組む大規模な地域貢献活動を企画・実施しており、今回は旭川市と協議し旭山動物園の新施設と既存施設の整備に協力することとした。
竹林恭介副会長は参加者を前に、「市民や市外から来る人たちが気持ちよく過ごせるよう作業を進めよう」とあいさつし、一行は開園前に作業を開始した。
測量班は、エゾユキウサギの放飼場とキタキツネの動物舎を整備予定の東門から園内中央に延びるつづら折りの通路で、実施設計の基礎データとして延長や勾配を3Dレーザースキャナー2台、GNSS測量機1台、オートレベル1台を投入し計測。塗装班は、ほっきょくぐま館裏のさびが浮いた手すり約70mを丁寧に塗り直し景観美化に努めた。
坂東元園長は「手すり横の農園はホタルと育った米がテーマで、来園者の興味を引いている。来園者が心地よく見学する環境に変わった」と感謝を述べた。
(北海道建設新聞2019年6月5日付10面より)