函館市は、公共の温泉保養施設南かやべ保養センターと、温泉宿泊施設ホテルひろめ荘の土地・建物を一括して民間事業者に売却する。民営化によって柔軟な経営へ転換し、施設の魅力を高めるのが狙いで、公募型プロポーザルで選定する。最低売却価格は約2億9700万円。応募書類を17日から7月16日まで受け付ける。
保養センターは1990年、ひろめ荘は95年に、旧南茅部町がそれぞれ建設した。いずれも所在地は函館市大船町832で、保養センターはS一部RC造、平屋、延べ1141m²、ひろめ荘はRC造、3階、延べ3194m²の規模。鉱泉地を含む敷地面積は約1万5000m²となっている。
最低売却価格は土地、建物、温泉権などを合わせて2億9703万2000円。引き渡し日から5年間は公衆浴場・ホテルとして営業し、第三者へ譲渡や賃貸しないことが条件。利用料金の激変緩和措置や地場産品の活用なども求めている。
応募者はプロポ参加申込書に法人の概要、決算書類、納税証明書を添付して送付する。7月の参加資格審査を経て、8月に事業計画書などを提出。9月下旬にプレゼンテーションとヒアリングによる最終審査を実施する予定だ。
引き渡しは、道南温泉(本社・函館)が2020年3月31日までを期間に指定管理者となっていることから、同4月1日となる。
募集に当たり、7月1日午前10時から、ひろめ荘で現地説明会を開く。参加申し込みは24日まで受け付ける。
問い合わせ、説明会の申し込みは南茅部支所産業建設課、電話0138(25)5119まで。