クルーズ船ターミナルの基本設計へ 函館市の肉付け補正案

2019年06月08日 15時00分

 函館市は、6月下旬開会予定の2019年第2回定例市議会に一般、特別会計合わせて19億4400万円を追加する肉付け補正予算案を提出する。函館港若松ふ頭のクルーズ船用ターミナル整備に向けた用地購入費などを港湾事業特別会計に計上。20年度の着工に備える。一般会計では、市民スケート場の設備更新に向けた実施設計費や千代台公園野球場の改修費を盛り込んだ。

 一般会計の補正額は15億100万円で、可決されれば総額は前年度当初比2%増の1376億6300万円となる。特別会計は4億4300万円の追加で、総額は1.8%減の818億7400万円。企業会計の補正はない。全会計合わせ0.7%増の2648億6500万円となる。

 若松ふ頭のクルーズ船用旅客ターミナルは、CIQ(税関・出入国管理・検疫)手続きや観光案内機能を備える平屋、延べ約1200m²の施設。総事業費13億5000万円を見込み、うち19年度分として用地購入費や基本設計費など3億9200万円を計上した。着工は20年度、供用開始は22年度を目指す。

 また、市営函館競輪場内の市民スケート場(金堀町10の8)で、老朽化した冷却設備や管路などの更新をする。19年度に実施設計と機器製作準備を進め、20年度に設置条例制定と工事に取り掛かる。21年12月の供用開始を目指す。8億2812万4000円を限度額とする2カ年の債務負担行為の設定を求める。

 千代台公園(千代台町22の26)の野球場は1951年の開設。94年に全面改修したが、老朽化が著しいため改修に乗り出す。スコアボード改修やメインスタンドの防水、観客席の更新、内野グラウンドの土入れ替えなどを予定。5億2160万円を盛り込んだ。

2019年6月8日付の北海道建設新聞11面では、函館市の肉付け補正予算案の一般会計、港湾事業特別会計に盛り込まれた主要事業の概要と予算額を、箇所付けで掲載しています。


関連キーワード: 渡島 港湾 観光

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 古垣建設
  • 北海道水替事業協同組合
  • 東宏

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (2,969)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,353)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,315)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,226)
おとなの養生訓 第126回「なぜ吐くのか」 空腹時...
2017年12月22日 (815)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。