函館市は、6月下旬開会予定の2019年第2回定例市議会に一般、特別会計合わせて19億4400万円を追加する肉付け補正予算案を提出する。函館港若松ふ頭のクルーズ船用ターミナル整備に向けた用地購入費などを港湾事業特別会計に計上。20年度の着工に備える。一般会計では、市民スケート場の設備更新に向けた実施設計費や千代台公園野球場の改修費を盛り込んだ。
一般会計の補正額は15億100万円で、可決されれば総額は前年度当初比2%増の1376億6300万円となる。特別会計は4億4300万円の追加で、総額は1.8%減の818億7400万円。企業会計の補正はない。全会計合わせ0.7%増の2648億6500万円となる。
若松ふ頭のクルーズ船用旅客ターミナルは、CIQ(税関・出入国管理・検疫)手続きや観光案内機能を備える平屋、延べ約1200m²の施設。総事業費13億5000万円を見込み、うち19年度分として用地購入費や基本設計費など3億9200万円を計上した。着工は20年度、供用開始は22年度を目指す。
また、市営函館競輪場内の市民スケート場(金堀町10の8)で、老朽化した冷却設備や管路などの更新をする。19年度に実施設計と機器製作準備を進め、20年度に設置条例制定と工事に取り掛かる。21年12月の供用開始を目指す。8億2812万4000円を限度額とする2カ年の債務負担行為の設定を求める。
千代台公園(千代台町22の26)の野球場は1951年の開設。94年に全面改修したが、老朽化が著しいため改修に乗り出す。スコアボード改修やメインスタンドの防水、観客席の更新、内野グラウンドの土入れ替えなどを予定。5億2160万円を盛り込んだ。
2019年6月8日付の北海道建設新聞11面では、函館市の肉付け補正予算案の一般会計、港湾事業特別会計に盛り込まれた主要事業の概要と予算額を、箇所付けで掲載しています。