日胆中心に需要増 震災復旧などで骨材業界が活況

2019年06月12日 15時00分

復旧工事などを要因に骨材の需要増が見込まれる

 砂利や砕石の骨材業界が活況だ。道内の砕石出荷量は2017年から2年連続で1000万㌧を超え、地域によって差があるものの19年度は札幌で10%近い伸びが予想されている。砂利も日胆を中心に需要増が見込まれている。どちらも北海道胆振東部地震の復旧工事などが要因。供給先となる生コンやアスファルト業界も19年度は堅調を予想していて、逆に供給力不足を懸念する声も一部から出ている。

 札幌市内の砕石会社などで組織する札幌砕石共販協同組合の18年度出荷量は、生コン工場向けが31万500m³で前年度比5%落ちたが、アスファルト合材プラント向けは11万5000m³で10%伸びた。19年度は北海道胆振東部地震の復旧工事などを背景に、販売店と生コン工場、合材プラント向けを合わせ8%増の100万9600m³を想定する。

 北海道砂利工業組合も19年度の業況は、総じて堅調に推移するとみている。生産動向の目安となる砂利採取計画の認可申請に伴う保証書発行状況を見ると、18年度に集計した採取計画量は、道内10支所を合わせ591万m³と、前年度より10%ほど多い。路盤材などに使われる切り込み砂利は386万m³で3%増。地域別では、日胆が106万m³で48%の大幅増。北海道胆振東部地震の復旧工事に備えた動きが要因とみられる。

 骨材の供給先となるアスファルト合材も好調が予想されている。北海道アスファルト合材協会のまとめによると、新規合材と再生合材を合わせた18年度の生産量は269万1999㌧で、前年度より6.6%少なかった。274号日勝峠災害復旧などからの反動減が要因。一方、19年度は道路予算の増額などを背景に、増加に転じると期待されている。

 復調の期待は生コン業界でも高まっている。北海道開発局や道などで構成する建設資材対策北海道地方連絡会は、19年度生コン需要量を前年度比10.9%増の108万8970m³と示した。主要な発注機関による予定工事量を基に集計した、いわゆる〝官需〟分の見通し量。胆振東部地震の災害復旧工事で、胆振・日高管内を中心に多く出ると想定している。

 生コン最大市場の札幌では、19年度出荷量が2%増の110万5000m³になると予想。新さっぽろ駅周辺地区G・I街区など大規模再開発に加え、18年度に予定していた物件の繰り越し分などが出てくるためだ。

 一方、モルタル用の砂やアスファルト合材用の砕石に関し供給不足を懸念する声も出ている。トンネルや地盤改良などの工事が活況にあるため。砂利、砕石の両業界とも安定供給に万全の構えを見せているが、空前の需要増にどう対応するか動向が注目される。

(北海道建設新聞2019年6月12日付12面より)


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