国土交通省北海道局は、苫小牧東部地域開発新計画の第3期段階計画案をまとめた。今後取り組む事項として、食、漢方・医薬品産業の誘致や積雪寒冷地における自動走行、ロボット・ドローンの実証実験フィールドなどの誘致・周辺整備に取り組む方針。7月下旬にも成案化させたい考えだ。
苫小牧東部開発新計画第2期段階計画の見直しのため、有識者による同地域開発検討会において19年度からおおむね10カ年を計画期間とする第3期段階計画案を審議。その案を19日、道議会経済常任委員会で同局が報告した。
新たな展開方向として道産品を活用した健康食品や観光・医薬品関連産業、水素や地熱、バイオマスなど再生可能エネルギー産業の誘致を盛り込む。また積雪寒冷地における自動車自動走行やドローンの実証実験など広大な空間を生かした施設の誘致にも取り組むほか、北極海航路のアクセスポイント、国土強靱(きょうじん)化の拠点などとしての活用も検討していく。
今後は地元意見を照会。7月下旬をめどに計画策定する見通しとなっている。
(北海道建設新聞社2019年6月20日付1面より)