会長にイワクラの大宮健二氏就任
胆振管内の林業事業体で働く若者で構成する「胆振林業青年部」が6月29日、発足した。振興局単位での設立は全道で初めて。若年層の確保と定着を促進するため、林業のPR活動、グループ員同士の交流などを展開する。初代会長には大宮健二氏(イワクラ)が就任した。
胆振総合局が発起人となり、多くの若者や経営者らから賛同を得て設立。道に登録されている51林業事業体のうち、20林業事業体から青年60人が参画した。
道内では人工林を中心に森林資源が充実し、伐採や造林などの事業量増加が見込まれている。将来にわたって森林を適切に整備するため、次世代を担う林業担い手の確保・育成が喫緊の課題。北海道胆振東部地震で被害を受けた森林の復旧でも林業担い手の役割は非常に大きい。
同日、ホテルウイングインターナショナル苫小牧で開かれた設立総会で発起人としてあいさつした、同総合局産業振興部の二本柳寿紀林務課長は「地震発生もあり、しばらく青年部発足は棚上げとなっていたが、予想以上に多くの賛同が得られた。8割程度の会員が集まっており、皆さんのやる気が感じられる」と期待を述べた。
議事では会長のほか、副会長に丹羽智大(丹羽林業)、間瀬佑太(長尾工業)両氏ら役員を選出。大宮会長は「しっかりと会員の親睦を深め、より地域の林業を盛り上げていく組織にしたい」と、協力を呼び掛けた。
事業計画には、道内の林業先進地視察研修や林業施業スキルアップ研修、高校での座談会、地域イベントでのPR活動などを盛り込んだ。
胆振地域では、地域林業担い手確保推進協議会が中心となって取り組んできた成果が表れ、地元の高校から新規就業者も入った。同総合局林務課では、今後も多くの入会を呼び掛けている。