上川総合局が初動体制確認
上川総合局は6月28日、豪雨災害を想定した防災訓練を実施し、災害時の情報伝達、初動体制を確認した。
佐藤卓也局長は「台風や風水害の時期を迎えるが、災害対応に万全の備えをしていく」と職員に呼び掛けた。
訓練は、上川全域に大雨・洪水警報が発令されたとの想定で開始。各所では河岸決壊、法面崩壊などが発生していると仮定し、災害対策上川地方連絡本部を設置した。
本部員会議では、机上による道路や河川パトロール結果を基に総務班や土木技術班の各班長が報告し、被災箇所や復旧状況の把握に努めた。
空知川の増水に伴い、富良野市内13地区に避難勧告が発令となる事態に発展。総務班が、市民372人の避難状況を集約し、富良野地域人材開発センターをはじめとする5カ所への避難完了を報告した。警報は注意報に切り替わり、注意報が解除されて訓練を終えた。
訓練内容を決めた地域創生部地域政策課の伊藤洋史主幹は「局内で人員入れ替えがあっても対応能力を下げないよう迅速に取り組んでいく」と的確な初動対応に取り組んでいく考えを示した。
留萌振興局が台風の襲来に備える
留萌振興局は6月28日、留萌合同庁舎で台風による大雨災害を想定した防災訓練を実施した。野村聡局長や勝谷裕建管担当副局長ら12人が参加し、本番さながらの緊張感で臨んだ。
管内に台風が襲来し、各地に被害をもたらしていると想定。全域に大雨、洪水、暴風、波浪警報が発令。雨脚がさらに強まり、災害対策地方本部を設置した。
土木技術や産業経済、農業などの各班が、留萌市や増毛町での土砂災害、国道や道道の通行止め、停電、大型店舗の被災状況、上小川ダムでの水位上昇といった刻々と変化する状況を報告。
地方本部長の野村振興局長は「人命最優先でライフラインの寸断や孤立した人がいないか注意を払うように」と指示。「大雨災害は時間がたった後に、被害が拡大することがある」と細心の注意を促した。
警報が解除されてから人的被害、北電への停電原因確認、道路の通行規制状況など把握し、ライフライン復旧や二次被害防止に努めた。