商業化目指し新たな一歩 ISTが13日に4号機打ち上げ

2019年07月08日 12時00分

 インターステラテクノロジズ(IST、本社・大樹)は4日、大樹町浜大樹の同社実験場で観測ロケット「MOMO」4号機を打ち上げると発表した。過去最多の9社がスポンサーとして集まり、宇宙からの紙飛行機飛行や商品の宇宙輸送など商業化に向けた新たな一歩を踏み出す。

4号機の前に並ぶIST社員たち

 ISTは2013年に大樹町で設立したロケットベンチャー企業。低価格の超小型人工衛星打ち上げサービスの開始を目指してロケット開発を進めている。ことし5月に打ち上げたMOMO3号機は国内民間企業初の宇宙空間到達を達成した。

 機体は3号機の予備部品を中心に構成し、前回からわずか2カ月での打ち上げを実現。目標は宇宙空間に到達する高度100㌔と設定した。

 今回は積み荷として宇宙から飛ばす紙飛行機3機や高知工科大の超低周波音観測装置、町産チーズを使ったハンバーガーなどスポンサー社の商品を搭載。蒸留した日本酒をエタノール燃料に混ぜて飛ばすなど7つのミッションに挑む。

 ISTの稲川貴大社長は「宇宙への憧れを持つ人や企業が宇宙へ物を運びたい需要はまだまだある。高頻度な打ち上げは宇宙輸送サービスの付加価値となるし、4号機の成功で実績を作り、商業化へつなげていきたい」と意気込んだ。

 打ち上げは13日午前11時5分を予定。予備日程は14日、20日、27日、28日で機体や天候の状況を見て判断する。町などの実行委員会が主催する観覧イベントは町多目的航空公園で13、14日に開く予定だ。


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