札幌西ICフル規格化 署名2万筆集め今夏から要望活動

2019年07月07日 12時00分

 高速道路の札樽自動車道札幌西ICのフル規格化を求め活動する札幌市西区の住民団体が、賛同する住民の署名2万筆を集め、今夏から関係機関に要望活動を展開する。札幌西ICフル規格化建設期成会の白崎光彦会長は、円滑なアクセス確保が地域振興や交通混雑の緩和につながると強調。国や東日本高速道路、札幌市など関係機関への要望活動で「実現を目指したい」と話している。

 札幌西ICは小樽方面に向かう上り線入り口と、市内中心部に向かう下り出口を備えたハーフIC。上り線の出口や下り線の入り口は3―3・5㌔離れた、最寄りの新川ICや手稲ICを使う必要がある。

 周辺の連合町内会、商店街など15団体は2018年5月、上下線の出入り口を備えたフル規格化整備の建設期成会を設立。観光や地域振興、周辺の交通渋滞緩和につながることを訴え、署名活動を展開してきた。

 6月28日までの1年間で西町、発寒、発寒北地区を中心に2万962筆の署名が集まった。

実現に向けた要望活動の展開を決めた総会

 29日に開いた総会には15団体の代表と、中村裕之、船橋利実の両衆議院議員、和田敬友道議、飯島弘之、村山拓司の両市議が出席。連携して要望に取り組み、実現を目指すことを申し合わせた。

 IC周辺の北5条手稲通沿いは年間70万―80万人の入館者がある石屋製菓の観光施設・白い恋人パークが立地。地下鉄宮の沢駅周辺は地域拠点を構築している。救急搬送に対応する北海道大野記念病院もあり交通需要は高い。

 期成会は「ICフル規格化で高速道路利用者の利便性が高まり地域が活性化する。周辺の渋滞解消に有効だ」(白崎会長)と指摘。北海道開発局が札幌新道新川IC付近の渋滞緩和策で、札幌西ICに下り出口を設置した場合の効果を検討しているため、「できる部分から実現を目指したい」(白崎会長)と話す。

 ICのアクセス向上では東日本高速道路が、札幌西の小樽側に隣接する手稲ICで、19年度内の完成を目指し、小樽方向への上り線入り口を増設工事中だ。


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