胆振総合局林務課は10日、北海道胆振東部地震の災害復旧が進む厚真町吉野地区で現場パトロールを実施し、安全に十分な配慮がされているか確認した。
国や道、自治体が多くの地震災害復旧工事を発注し、施工が本格化しているため、事故防止のため実施した。
二本柳寿紀林務課長ら6人が、吉野地区その2災害関連緊急治山第1、第2工区(両地区とも草塩建設・中塚建設・西江建設共同体)の現場を巡回した。
第1工区の斉藤柾美現場代理人が、両地区の進ちょく状況などを説明。第1工区は進ちょく率12.6%で、断崖掘削機で法切工を施工中。第2工区はフレーム組み立てやアンカー打ち込み、仮設を施工中で進ちょく率18%だった。
一行は、セーフティロープをはじめ墜落防止器具の使用状況や足場、重機、誘導員の配置などを質問。資機材置場も入念に見て回った。
パトロール後の講評で、二本柳課長は全国で高所からの転落墜落事故が多発していることに言及。
その上で、「ABC運動で基本を守ってほしい。ヒヤリハットの積み重ねで事故が起きる。ヒヤリハットを感じたら解決策を講じてほしい」と無事故無災害での施工を呼び掛けた。