鈴木工業佐々木さん、増田さん 鳶競技大会で優勝と準優勝

2019年07月13日 12時00分

優勝した佐々木さん(右)と増田さん

 北海道鳶土木工業連合会が、6月下旬に札幌市内で開いた北海道鳶技能競技大会で、鈴木工業(本社・苫小牧)の佐々木優さんが優勝、増田隆治さんが準優勝した。努力が実り、一人の職人として自信を深めるとともに、後輩育成にも意欲を見せる。

 大会の課題は、3時間以内に落下防止の朝顔養生足場を組み立てるというもの。制限時間内に完成できない選手が多数いた。

 2大会前の優勝者で、事前に10回以上練習をし入念に準備してきた佐々木さんでも「難しかった」と振り返る。参加者の中では最年長の34歳。ベテランの技術を十二分に発揮して、優勝をつかんだ。

 増田さんは職人歴約10年の27歳。大会では、完成した先輩の足場を見て「きれいだ」と感じ、まだまだ覚えることがあると表情を引き締める。

 自分より年下の職人が増え、20代で既に中堅。「若手に的確な指示を出せるようになりたい」と目標を掲げ、現場でのコミュニケーションの活発化を目指す。作業には声を出し、連携を取ることが不可欠。若手が声を発しやすい環境をつくりたいと話す。

 後進育成も重要な仕事になってきた佐々木さんは、若手には技を見て覚えさせるのではなく、「まずは自分で考えて作らせる」のが方針。その方が、ものづくりの楽しさが伝わるからだ。自身も子供の頃好きだったプラモデル作りが今につながっている。

 今でも「新しい技術や知識に触れるのは楽しい」と話し、「鳶になる人はみんなものづくりが好き。そんな人に興味を持ってもらえれば」と続ける。

 後には残らなくても、「技術を駆使し、組み立てた足場で作業員の安全を守るのがやりがい」と未来の鳶職人に語り掛ける。(苫小牧)


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