札幌市都市局は、JR篠路駅東口土地区画整理について、2020年度の事業認可を目指している。駅周辺の鉄道高架化に合わせ、駅東口の土地約4・4㌶を再配置することで機能強化や利用の高度化を図る。20年度は地権者との換地協議や用地の先行買収を計画。事業費ベースで7000万円を国に概算要望している。
同駅周辺地区[MAP↗]は、鉄道による東西分断や土地の低利用が課題。鉄道高架と道路整備、土地区画整理により一体的なまちづくりを目指している。
各事業は18年1月に都市計画決定済みだが、同12月に、まちづくり検討会議が駅前の軟石倉庫を残すよう提言した。駅前広場の位置を40㍍ほど南に移す必要があるため、市が現在、高架と区画整理を一体で計画やスケジュールの見直しを進める。
今後、11月の都市計画審議会に見直し案を報告し、20年1月の都市計画決定を目指す考え。並行して、先行買収や換地の準備を進める。
20年度は、事業認可後に、土地の再配置計画となる仮換地の地権者協議や、市道、公園など公共用地に充てる土地の先行買収を計画。
21年度は仮換地指定後に、移転補償や道路工事などに着手。区画造成を進め、27年度には換地処分を終える。道路整備を含め、30年度に事業完了する想定だ。