ルートインジャパン(東京都品川区大井1丁目35の3、永山泰樹社長)は、網走市内で2棟目のホテル新築を計画している。客室は180室を想定し、2021年ごろのオープンを予定。建設地は未定だが、市内で廃業したホテルを取得するなど、JR網走駅前周辺が候補地に挙がっているようだ。
同社は、17年10月に廃業した網走市新町1丁目2の12[MAP↗]にあるホテルしんばし(地下1地上6階、延べ2712m²)の土地と建物を18年6月に取得。西隣には1棟目のホテルルートイン網走駅前(RC造、9階、延べ2671m²、客室105室)がある。
JR網走駅が徒歩圏と交通利便性が良く、東横インオホーツク・網走駅前や網走グリーンホテルなどの宿泊施設が多く立ち並んでいる。
建設地について、同社は未定としているが、ホテルしんばしを含めて網走駅前周辺で土地取得に向けて動いている。
駅前の39号沿いの地権者は「昨年、ホテル建設(RC造、地下1地上10階、延べ約5000m²)と駐車場整備の用地を探していた」と明かす。
近年、網走の地元企業が運営するホテルが、施設の老朽化や事業承継などを理由に、閉館するケースが目立っている。最近ではホテルしんばしに加え、JR網走駅前のホテル美園も営業を終了した。
網走市観光協会によると、オホーツク網走マラソンなどのイベントや、冬の流氷シーズンは市内の宿泊施設が満室になる一方、「繁忙期以外はスペックの高いビジネスホテルに流れている」と指摘。施設更新が難しい地元ホテルは、道外勢のチェーンホテルに苦戦を強いられている状況にある。