北海道開発局は17日、弟子屈町内の釧路圏摩周観光文化センターで道の駅「摩周温泉」[MAP↗]を拠点としたドライブ観光協議会の第1回会合を開いた。2018年度に試行したレンタカーを主体とするインバウンドの周遊と滞在促進に向けた情報発信の取り組みを、19年度は釧路・根室・オホーツク管内の道の駅に拡充して実施することを決めた。
協議会は開発局や北海道運輸局、20市町村の各観光団体などで構成。18年度は弟子屈町や周辺地域を対象に、インバウンドのドライブ客による道の駅「摩周温泉」への立ち寄りを促進しつつ、周辺の観光情報を発信することで地方部における滞在の増加を図ったが、19年度は3管内の道の駅10施設を対象に情報発信に取り組む。
事務局を務める開発局は、18年度の取り組み結果として道の駅を拠点とした情報発信がインバウンドの周遊促進に一定の効果があることが把握できたほか、地域ならではの観光資源に関する情報発信を強化することにより魅力向上が期待できると報告。今後は、観光資源のさらなる発掘や受け入れ体制整備、観光情報に合わせた交通安全情報などの効果的な提供を実施していく必要があるとした。
19年度は、情報発信する道の駅を阿寒丹頂の里やスワン44ねむろなど10施設に拡大し、20市町村を対象に周遊・滞在の促進を図る。情報を届けるツールは昨年に引き続き、掲示板に貼り出す観光情報を使うほか、ポケットサイズの持ち出し可能な紙媒体やSNSなども活用する。
既に一部施設では情報の掲示を進めており、「想像よりも多くの外国人観光客が手に取っていく」といった意見も上がっていた。