小樽建管発注の泊共和線交付金茅沼2号トンネルを施工する、伊藤組土建・草別組・協成建設工業共同体は12日、共和町宮丘の同トンネル坑口で安全祈願祭を開いた。工事関係者や地元首長ら66人が、無事故無災害達成を祈った。
後志振興局の北谷啓幸局長、伊藤組土建の平野良弘会長、草別組の草別義昭会長、協成建設工業の大和田稔社長のほか、共和町、泊村、岩内町、神恵内村の各首長、議会議長らが安全を願い玉ぐしをささげた。
北谷局長はトンネルの建設により、自然災害時などの安全な避難ルートが確保されるとともに物流、観光客の呼び込みが期待できるとし、「高い技術力を発揮して安全な施工をやり遂げてほしい」と激励。
山本栄二共和町長も無事故無災害での完成を要請した。
施工者を代表して伊藤組土建の平野会長が「3社が総力を挙げて無事故無災害で、地元の人たちから歓迎され、自慢できる工事を納めたい」と決意表明した。
泊共和線[MAP↗]は、原子力災害や地震などの自然災害に備え、住民を確実に避難させることを目的に2013年度に認定された延長約16㎞の新設路線。泊村茅沼の229号交差部を起点、共和町国富の5号を終点とする。
事業区間内で建設する4つのトンネルのうち、共和町と泊村をまたぐ同トンネルは3番目に着工。延長1112m、全幅8mでNATM工法で掘削する。20年9―10月ごろの貫通、21年9月30日の完成を目指す。
(北海道建設新聞2019年7月17日19面より)