恵庭市は、ふるさと公園再整備に伴い、パークPFI導入に関する市場調査の参加者を募集している。パークPFIの実現性や施設整備の方向性などの提案を求める。参加を31日まで電子メールのみで受け付ける。29日から8月9日の個別対話を経て9月に結果を公表予定。整備事業者は別途、早ければ年度内に決める。市と民間による施設整備で新たなにぎわい創出を図る。
パークPFIは、改正都市公園法の施行で創設された公募設置管理制度。施設から得られる収益を公園整備に還元することが条件の特例措置で、道内では恵庭市が「花の拠点整備事業」で初めて導入した。
黄金中央4丁目2[MAP↗]にある同公園は、1992年に供用開始した敷地面積4haの地区公園。観光拠点の一つとして位置付け、施設の老朽化や樹木の繁茂を改善する。再整備対象2haのうち、市が約1・8ha、民間事業者がパークPFIの対象となる約0・2haを担う。
市は、芝生広場(4000m²)や、れんがブロック舗装を施すコミュニティ広場(6000m²)のほか、散策路、プレーパーク・バーベキューができる広場などを計画。実施設計を2018年度に環境緑地研究所で進めた。
19年度は園内既存樹木を伐採し、20年度に粗造成、給排水、電気、園路広場、植栽、21年度は引き続き園路、植栽と休憩施設、修景施設を進め22年度の供用開始を目指す。
民間事業者には、特定公園施設(2000m²)に園路広場や駐車場などを備え、公募対象公園施設(200m²)に飲食店、売店といった収益施設やトイレなどの設置を求める。着工時期は事業者の提案によるが、供用開始時期は22年度とする。
また、収益施設には、世代間、地域間などさまざまな交流が生まれるスペースを持たせることを条件とする。公募設置等計画の有効期間は最長20年。
対話では、事業の実現可能性や基本コンセプト、各施設の整備概要をはじめ、事業主体の構成、特定公園施設の管理範囲・管理費、市に支払う公園使用料の想定、ハード・ソフト面の公園利活用方法、市の施策への貢献、事業実施に関する課題などを調査する。
参加資格は、事業実施に意欲のある法人かグループ。地域要件は問わない。
実施要領は市のホームページで配布中。問い合わせ・書類提出は建設部管理課公園担当、電話0123(33)3131まで。
(北海道建設新聞2019年7月17日20面より)
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