札幌建管は、栗山町で進める阿野呂川広域河川改修に、2019年度は事業費約4億7000万円を投じる計画だ。このうち掘削・築堤・護岸・排水は、工事費4億円を措置する。近く制限付き一般競争公告して、9月上旬に入札する見通しだ。
同河川は栗山町継立地区を流れ、石狩川水系夕張川に合流[MAP↗]する1級河川。1994年と98年に洪水が発生し、周辺に家屋浸水などの被害を及ぼした。堤防新設や河道掘削による河積拡大などを実施し、周辺の住宅地や農地の浸水被害を防止するため、99年に事業着手した。
計画区間は計7㌔で、阿野呂川では夕張川合流点から上流4㌔。支川のポンアノロ川は、阿野呂川合流点から上流3㌔まで。道路橋7橋を改修する。
18年度までに、阿野呂川3㌔、ポンアノロ川1・5㌔の河道掘削を完了させ、道路橋5橋の改修を終えた。
19年度は、阿野呂川1㌔区間の掘削・築堤・護岸・排水を含む工事3件を実施する。残る2件は堤防天端舗装が、工事費2000万円で8日に公告、8月27日に入札する予定。さらに道路橋1橋の上・下部に4000万円を充てる。16日に制限付き一般競争公告した。
事業完了を23年度としていたが、国土強靱(きょうじん)化の3カ年緊急対策などを背景に予算が厚く配分され、20年度の完了と大幅な前倒しを見込む。
20年度は、ポンアノロ川1・5㌔区間の河道掘削と、道路橋1橋の上・下部の工事2件を実施する方針。完了に向けて事業費を精査している。