未来担う先端技術紹介 ものづくりテクノフェア

2019年07月26日 12時00分

人手不足解消に関心

 北洋銀行は25日、「ものづくりテクノフェア2019」を札幌市内のアクセスサッポロ[MAP↗]で開いた。北海道のものづくり産業の振興を目的に、道内外から225企業・団体が出展。人手不足の解消や生産性の向上に関心が集まる中、今回は「IoT・スマートものづくり応援ツール」の専用展示ゾーンを設けた。民間単独の打ち上げに成功した宇宙ロケットや、有機ハイドライド技術を用いた水素貯蔵システムなど未来を担う先端技術をアピールした。

 ことしで13回目。優れた技術や製品を有する中小企業や大学、支援機関などが参加。地元就職を促す地方創生の取り組みとして、近郊の工業系学生を招待した。

 開会式には秋元克広市長と北海道経済産業局の安藤保彦局長らが出席。あいさつで安田光春頭取は「昨年は来場者が4800人、商談が1250件行なわれるなど、企業のニーズに着実に応えてきたと自負している」と強調。「今後の持続的な発展のためには、経済波及効果が大きく、雇用吸収力も高いものづくり産業の発展が不可欠。販路拡大やビジネス交流の場として有効に活用して」と話した。

安藤経産局長や土屋俊亮副知事らが企業担当者から説明を受けた

 環境・エネルギーや金属・機械・自動車のほか、新産業支援や産学官金連携などの分野で構成。産業交流は東京都大田区と静岡県、名古屋商工会議所が出展した。

 環境・エネルギー分野では、エムシーワールド(本社・恵庭)が、木材に塗布することで寸法の安定性や強度を高める「液体ガラス」を提案した。北海道オリンピア(同・札幌)は、ひび割れ計測システムと赤外線サーモグラフィーを合わせた外壁診断を提案した。

 IT・ソフトウエア分野で、ハイテックシステム(本社・恵庭)は冷却や排水などの自動制御システム「LYNKS(リンクス)」をアピール。フィット(同・札幌)は、個人を正確に識別できる生体認証器などを展示した。

 地域交流分野では、ファイバーゲート(本社・札幌)が賃貸住宅向けのインターネット通信サービスなどを紹介。キムラ(同)は非常用発電設備の点検サービスを提案した。

 このほか、さっぽろ産業振興財団と札幌市、道経産局、ノーステック財団が主催する「生産性向上! IoT・ロボット導入促進セミナー」を開催。中小企業が使いやすいIoTツールの紹介や、各種支援策を説明した。


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