耐震性向上が必要/道消防学校あり方検討会で確認

2019年07月27日 09時00分

 道総務部は24日、道庁本庁舎で1回目の北海道消防学校教育訓練等のあり方検討会を開いた。老朽化する北海道消防学校の施設整備についても話し合われ、耐震性向上の必要性を確認。また、実践的訓練施設がないなど、国の基準を満たしていない状況から、施設の充実を求める声が相次ぎ、今後も議論を深めていく見通しだ。検討会は9月末まで3回開催し、意見を踏まえて道は教育訓練等のあり方案をまとめる予定だ。

 この検討会は、消防学校に求められる教育訓練や防災・減災の役割、これに伴う施設の在り方について意見聴取するために開催するもの。教育訓練等のあり方に基づき、今後の教育訓練内容や施設整備の検討を進める。

 江別市中央町16の1にある道消防学校[MAP↗]は1965年に現在地に移転した。移転当初からある校舎(RC造、2階、延べ2485m²)は築後53年が経過し早急な対応が求められるが、基礎部分の構造上、耐震改修が困難と診断されていて、道では改築を前提に整備方法を検討している。一方、74年建設の寮舎西棟(RC造、3階、延べ3108m²)は、2019年度に耐震化と長寿命化工事を行う予定だ。

 意見交換では「災害が多様化する中、国の基準を満たし、新たな災害に対応できる施設にすべき」といった発言があったほか、消火・救助活動中の事故防止のために十分な訓練が必要であることや、防災の担い手育成のためにも施設の充実を要望する声が上がった。また、緊急消防援助隊の活動拠点施設としての位置付けに対応する側面から、衛生面の向上や施設機能強化が訴えられた。

(北海道建設新聞2019年7月25日付1面より)


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