岩田地崎などJVが開設 再開発概要や地元情報発信
行き交う市民の憩いの場に―。JR苗穂駅南口[MAP↗]の再開発を手掛ける、岩田地崎建設・丸彦渡辺建設・田中組・札建工業共同体は、駅南口にインフォメーションセンターを開設した。再開発の事業概要のほか、苗穂地区のイベント情報なども紹介し、地元の情報発信の場になっている。
同共同体は、北3東11周辺地区第1種市街地再開発事業の特定業務代行者としてA、B、D街区の施工を担当。4月に着工し、共同住宅や商業施設、医療施設などの建設を進めている。
メインの岩田地崎建設は苗穂で創業し本社を置く。建設業の魅力を伝えるとともに苗穂地区の文化的活動に貢献しようと、同センターの開設や仮囲いのイメージアップを計画した。
1日にオープン。事業概要のパネル展示のほか、工事の進捗(しんちょく)や岩田地崎建設のSDGsの取り組みをモニターで分かりやすく紹介している。
地域のイベント情報や苗穂駅周辺まちづくり協議会が発行するかわら版、苗穂カフェのお知らせなども貼り出し、地域活動を周知する場にした。
センターは21年6月末まで開設する予定。室内にはベンチやエアコンを設け、市民が足を止め一息入れる場所にもなっている。
駅南口広場に面した仮囲いは、道行く人の興味を誘うよう苗穂地区の歴史や、旧永山武四郎邸など地区内にある北海道遺産を紹介するデザインにした。
同共同体の経塚史洋統括所長は「苗穂地区の歴史に触れたり、地域のイベントを通じて多様な世代が交流するきっかけになれば。工事の情報も載せているので建設業のイメージアップにつながれば幸い」と話している。
(北海道建設新聞2019年7月22日付12面より)