電源開発、桧山に洋上風力発電 最大出力72万㌔㍗ 

2019年08月03日 12時00分

 電源開発(東京都中央区銀座6丁目15の1、渡部肇史社長)は、最大発電出力72万㌔㍗の仮称・桧山エリア洋上風力発電事業を計画している。単機出力9500㌔㍗の風力発電機を最大76基設置する想定。着工時期は調査結果を踏まえて決定するが、2030年ごろの運転開始を目指す。

 事業実施想定区域は、桧山管内のせたな町から上ノ国町までの沿岸エリア。開発の可能性を探るため、18年11月から年内まで沿岸の風況調査を実施している。環境アセスメントの手続きで、8月末から計画段階環境配慮書の縦覧を開始。8―10月には環境調査を実施する予定だ。

 風車は海底に設置した基礎に固定する着床式洋上風力発電機を想定。基礎や風力発電機の据え付け、電機・計装などで、工期は4―5年はかかる見通し。このほか海底ケーブルや変電施設、系統連系地点、蓄電池の設置、工事手法、電力の売電先などは検討中。開発可能性調査の結果を踏まえ、事業実施の判断や発電規模、発電機の設置場所などを確定する予定だ。

 道内での大規模な洋上風力発電事業では、グリーンパワーインベストメント(本社・東京)が、石狩湾新港で20年の着工と、22年の運転開始を目指して発電所を計画。10万㌔㍗の発電規模で、総事業費に約700億円を見込んでいる。


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