徳寿ファームが白老町で和牛の生産体制を確立へ

2019年07月31日 12時00分

 焼き肉店などを手掛ける梨湖フーズ(本社・札幌、高木勉社長)のグループ会社、徳寿ファーム(同)は、白老町で和牛生産を始める。10月末の完成を目指し、和牛120頭を飼育できる牛舎などを建設中。2020年には新たに和牛180頭を飼育するため牛舎を追加して建設する。将来的には循環型農業の展開も視野に入れる。

 徳寿ファームは18年3月設立の農地所有適格法人で、牧場や農場の経営、家畜生産と飼育販売、飲食店経営を手掛ける。

 これまでも同社グループの「焼肉徳寿」で白老牛を扱っていて、自ら生産に乗り出すことを決めた。

 現在、白老町森野13ほか[MAP↗]の1万1286m²の敷地で、堆肥舎や牛舎、管理棟を1棟ずつ、延べ3128m²の施設新築を進めている。いずれもS造、平屋。施工はアイエムコーポレーションが担う。

 同社は約20カ月をかけて子牛を飼育。北海道畜産公社早来工場で食肉に加工し、グループの店舗に提供する。

白老町などと公害防止協定を締結した徳寿ファームの高木社長(中央)

 29日には牛の生産に向け、白老町、緑町5区町内会と地域住民の健康保護、環境保全を図ることを目的に町役場で公害防止協定を締結した。

 同社は自社生産の体制を確立し、白老町内での畜産で生じた堆肥でニンニクやイチゴといった農作物を育てる循環型農業を目指している。

 高木社長は「将来構想については、肥育を柱として模索中だ」と話している。


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