
記者会見する笹原道銀頭取(右から4人目)とOMEGAファーマーズ関係者
北海道銀行は23日、農業法人の合同会社OMEGAファーマーズ(士別市)に150万円を出資したと発表した。法人の代表者に道銀職員を派遣し、経営に参画する。出資、代表者派遣ともに7月18日付。法人には道内各地の8生産者が参加し、健康食品の原料となる植物油を生産する。
OMEGAはことし5月31日にAgriDo名で設立し、18日付で社名変更した。道銀参加後の出資金は3195万円。ほかのメンバーは三好農場(音威子府村)、大西農場(士別市)、木村農場(同)、オレンジファーム(名寄市)、アグリプロダクト笠井(剣淵町)、中薮農園(帯広市)、西島農場(浦臼町)、牧野農園(美唄市)の8生産者と農業関連の道内2社。
各生産者の合計栽培面積は250haで、主に亜麻、えごま、菜種を栽培する。これらの植物の油は、健康食品の成分として注目される脂肪酸「オメガ3」「オメガ9」を多く含むという。
近く、廃校となった士別市立武徳小学校[MAP↗]の体育館内に搾油施設を設置。自ら搾油することで付加価値をつける。2年目以降、年間2億円前後の出荷を見込む。
同日記者会見した道銀の笹原晶博頭取は「農業生産事業への当行の参画を通して、農業経営の企業化、さらなる6次産業化に取り組みたい」と意欲を語った。
(2019年7月24日付の北海道建設新聞より)