ソーラーシステムハウスや冷シャン 熱中症対策に各社工夫

2019年08月06日 12時00分

 暑い日が続く道内。上川や空知地方でも連日30度前後の高温が続いている。そこで気になるのが現場での暑さ対策―。各社ではどのような取り組みをしているのだろうか。

 

 ■中山組①

写真①

 中山組(本社・札幌)は、札幌開建発注の美唄地区103東・116・117工区区画整理の現場に「ソーラーシステムハウス」を導入=写真①。屋根に設置されたソーラーパネルから太陽光を取り込み、室内のエアコンの電力を賄う環境に優しい建物で、同現場では作業員の休憩所として利用している。

 現場の施工面積は約30haと広く、日陰もない中、作業員の熱中症が心配されており、現場代理人の小笠原智さんはハウスの導入を決めた。小型で簡単に移動させることができるため、作業場所が変わるたびにハウスを移動。小笠原さんも作業員には休憩時間ではなくても、積極的にハウスで休憩を取るよう呼び掛けている。

 そして、「農業の現場なら〝あるある〟じゃないですかね」と小笠原さん。受益者農家からの野菜の差し入れだ。この現場でもトマトの差し入れがあり、食べるときはミネラルも摂取するため塩をかけて食べているという。「ハウスは好評なので、また機会があれば使いたい」と小笠原さんは話している。

 

 ■共立道路②

写真②

 道路の維持や補修を手掛ける共立道路(本社・栗山)。路面からの照り返しや、機械の熱で暑さは尋常なものではない。

 そこで同社が昨年から導入しているアイデアは、アスファルトフィニッシャーに送風機を設置するものだ=写真②。機械の左右に送風機を置き、作業員に風が当たるようにしている。風に当たるために送風機のそばに作業員が寄っていくなど、好評のアイデアだ。

 

 ■新谷建設③

写真③

 新谷建設(本社・旭川)は現場の熱中症対策として、2009年から大塚製薬工場の経口補水液「OS―1」を導入している。スポーツドリンクに比べ塩分が多く含まれ、熱中症の予防や脱水症状の治療、飲酒時の体調調整などに役立っている。

 大塚製薬工場から建築工事を依頼された際に、同社から勧められたのをきっかけに導入を始め、現在も続けている。現場の自動販売機にOS―1を常備=写真③。販売機のない現場では事務所の冷蔵庫に置いている。

 石川千秋常務は「導入し始めた当初は不評だったが、ここ2、3年で飲む人が増えてきた。効果があると伝わってきたのでは」と話す。「近年は道内も本州と同様に暑くなっている」と危機感を持ち、今後も継続して導入する考えだ。高齢の作業員が増え、徹底した熱中症対策が求められる中で本格的な暑さに立ち向かう。

 

 ■砂子組④

写真④

 砂子組(本社・奈井江)は旭川市内のマンション新築現場で「冷シャン」を導入=写真④。冷シャンとは、トニック系のシャンプーで、洗うと地肌がすーっとする。

 現場代理人を務める下田洋史さんは「旭川は盆地で、ヘルメットの中は非常に暑いので熱中症対策のために実施している。以前、ほかの現場で〝水シャン〟を置いてたが、さらに良いものを求めていたら、この冷シャンを知ったので導入した。使った人たちは〝気持ちいい〟と話しており、午前や午後の休憩時間にも利用している」と話す。

 現場は間もなく完成だが、お盆前まではシャンプーを配備する。

 

 日本気象協会の長期予報によると、道内の気温は8月下旬も平年並みか高くなることが予想されている。熱中症に対してはまだまだ予断を許さない状況が続いている。


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