総事業費約500億円を投じる新さっぽろ駅周辺地区G・I街区開発プロジェクトの工事が始まった。G街区で新校舎を建設する札幌学院大と滋慶学園は7日に地鎮祭を開き、2021年4月の開校を目指して関係者らが無事完成を祈願した。ホテルや商業施設、病院4棟を計画するI街区は20年2月にも着工。事業完了の23年には商業、教育、医療を集約した新たな街が生まれる。
再開発は、厚別区厚別中央1条6丁目にあった市営団地跡地と隣接する札幌副都心開発公社所有地に広がるI街区1・6ha、青少年科学館西側に位置する同厚別中央1条5丁目にあるG街区3・9haに、商業・宿泊・住居・医療機能や大学、産学連携施設を新築。大和ハウス工業など計7事業者が開発する。

祭事でクワ入れする札幌学院大の井上理事長(左)と滋慶学園の浮舟総長
先に着工したG街区[MAP↗]では札幌学院大がRC・S造、6階、延べ約1万2700m²の分校舎、滋慶学園がRC造、5階、延べ5900m²の専門学校をそれぞれ建設。設計施工は大成建設が担当する。校舎が完成すれば両校合わせて約2200人の学生が訪れる。
直会(なおらい)で札幌学院大の井上俊彌理事長は「全国展開する滋慶学園と連携し、効率的な運営ができれば」、滋慶学園の浮舟邦彦総長は「この事業は産学連携がキーワード。地域にも貢献したい」と述べた。