「朝どれ昼売り」初出荷 地方創生へ物流体系構築

2019年08月22日 18時00分

 日本航空(JAL)と農業総合研究所(農総研)は21日、究極の輸送スピードへの挑戦と題し、初の試みとなる「朝どれ昼売り」に取り組んだ。同日早朝に収穫したトウモロコシを新千歳午前8時発の便で羽田へ空輸し、新鮮な味覚を消費者に提供。収穫した日の昼に首都圏で販売することを可能にした。新たな輸送サービスを通して空港を中心にした地方創生を推進する。

 両社と、農総研が母体である世界市場(本社・東京)の3者は2017年7月、農産物の輸出拡大を目指し連携協定を締結。同8月に帯広から香港や東京近郊に野菜を出荷し始め、その後、新千歳や旭川で展開している。

 7月には農総研が新千歳空港施設内に集荷場を設置し、運営をJALに委託。JALの航空ネットワークと農総研の販売網を生かした物流体系が構築された。

北海道の新鮮な野菜が都内に素早く届けられた

 この日「朝どれ昼売り」として初出荷したのは、竹内農園(北広島)のトウモロコシ180本と和田農園(余市)のミニトマト400㌔。トウモロコシは午前4時から収穫し、同6時20分ごろに空港集荷場に届いた。

 竹内農園の竹内巧代表社員は「半日で届くというのは今まででは考えられない。面白い取り組み」とし、「おいしい物をおいしい状態で多くの人に食べてもらいたい」と話した。

 空港に集荷場ができたことで、首都圏の店舗への輸送に通常は3、4日かかるところ、収穫翌日もしくは収穫日の昼前に店頭に並べることが可能になる。

 また、農家が直接集荷場へ持ち込み、農総研が店頭に販売することで中間マージンを削減。野菜の価格も農家が集荷場で決められるため、農家の収入向上が期待できる。集荷場は旭川空港でも19日に開設した。

 日本航空日本地区貨物販売支店北海道販売部の中野卓也部長は「空港を中心とした地方創生、地域活性化に関する取り組み。継続が大切」と主張。

 また、道内7空港の民営化に触れ「帯広や女満別では温度管理設備を備えた貨物ビル新設が提案された。各空港で貢献できれば」と積極的な姿勢を示した。

 


関連キーワード: 物流

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

航空写真や建設予定地の位置情報などを重ねて表示できる地図ベースの情報サービスです。
  • 川崎建設
  • 日本仮設
  • イイファス

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

仏アクサ 札幌・ヤマハセンター跡地に高級ホテル
2020年01月23日 (2,885)
コストコ 石狩湾新港に道内2店目を検討
2019年12月12日 (2,682)
236号帯広市稲田―川西間3km区間を4車線化へ 帯広開建
2020年02月10日 (2,636)
深川留萌道、3月28日に全線開通 延長49㌔供用へ
2020年01月24日 (1,890)
新型コロナウイルス感染症で産業用マスクが品薄
2020年02月06日 (1,750)

連載・特集

連載 おとなの養生訓 new

おとなの養生訓
第177回は「感染防止」。接触感染を 防ぐには正しい手洗いを。睡眠と栄養 補給で免疫力低下の防止も重要です。

連載 深掘り

深掘り
地域発展には欠かせない、新技術と それを発展させたビジネスの創出。 〝勝ち〟にこだわる経営者らの発想や アイデアを紹介します。

連載 走り出したSDGs~建設業が取り組む意味

走り出したSDGs~建設業が取り組む意味
建設業がSDGsに取り組む意義を 報告。先進的に着手する道内建設業 を紹介します。