造園技能士を目指して―。北海道職業能力開発協会主催の造園技能検定試験が22日、旭川市東旭川町下兵村にあるグリーン造園敷地内で行われた。ことしは1級、2級とも4人の計8人が挑戦。制限時間内に課題通りの庭園に仕上げる製作等作業試験と、葉や枝を見て樹木を当てる要素試験に臨んだ。
試験前日まで、上川地方造園業組合が技能講習会を開催。グリーン造園の和泉信吾さん、坂田植木の大塚邦仁さんが指導に当たり、受検生は午前8時から午後4時まで10日間、練習に励んだ。

受検生は練習成果を発揮しようと全力で製作等作業試験に取り組んだ
製作等作業試験は竹垣や飛び石、つくばい、延段、植栽などを規定通り標準時間内に整備するというもの。1級は3時間、2級が2時間30分となっている。
今回、1級に初挑戦した安藤誠さん(緑建産業)は製作等作業試験終了後、「竹垣設置や延段用の石を選ぶのが難しかった。時間も厳しかったが、練習の成果は出せたと思う。1回目で合格できれば」と話していた。
主席技能検定員も務めた和泉建敬理事長は「本番ということで緊張したのか細かなミスが所々で見られたが、皆さん練習通りの力を発揮できたのでは」と受検生たちをねぎらっていた。
この日の午後に要素試験、25日に旭川高等技術専門学院で学科試験を実施。合格者は10月4日に発表となる予定だ。