室蘭市は、移転改築を計画している公設地方卸売市場の基本設計について、10月にも制限付きで一般競争公告するもようだ。9月9日開会予定の2019年第3回定例市議会に、基本設計費約4000万円を追加する補正予算案を提出する。工事は実施設計を合わせたデザインビルド方式で20年度に発注する方針だ。
市場は、日の出町2丁目3の1[MAP↗]に本場を構える。敷地面積は7万4483m²、建物は延べ2万3776m²の規模がある。
1960―70年代の建設で老朽化が著しく、耐震基準を満たしていないことが判明。このため、東町3丁目の高等技術専門学院跡(道有地)を利用し、移転改築する。全体事業費は約50億円に上る。
現市場は水産部門と青果部門で構成しているが、先行して水産の施設に必要な面積を1万3490m²と算出。青果については、東町3丁目とは別の場所に移転改築する可能性を含め検討していて、結論は年内に出す見通し。
基本設計を20年5月末までに完了させ、その後、実施設計と施工を一括したデザインビルド方式で公募する。公募から選定まで約3カ月を見込み、実施設計は同9月に着手。21年3月の着工、22年6月の完成を目指している。
現在の市場敷地ではイオン北海道(本社・札幌)が新店舗の建設を予定しているため、新市場完成後、速やかに既存施設の解体を発注する方針だ。
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