ニセコ町は、自家発電によるエネルギー網の構築を本格化した。LPGコージェネレーションを導入し、市街地のコンパクト化と合わせて、公共建築物などに電力と熱を供給する。28日には事業を担う地域エネルギー会社設立に関する技術的支援の公募型プロポーザルのヒアリングを実施。まち未来製作所(本社・横浜)がプレゼンテーションした。
地域エネルギー会社は2020年度の設立を予定。温室効果ガス排出抑制と経済活動を両立させるため、排出削減目標達成に向けた取り組みをまとめた、第2次環境モデル都市アクションプラン(計画期間19―23年度)の中で設置を盛り込んでいる。
具体的には、市街地で建設中の新役場庁舎など公共建築物のほか、19年度から着手したNISEKO生活・環境地区構築事業で、富士見に整備する環境配慮型住宅群への熱、電力の供給を想定している。電源、熱源はLPGガスとする。
今回のプロポーザルは、地域エネルギー会社の設立準備などに携わるパートナー事業者を募集するもの。事業内容は会社設立後の設備導入、需給管理、燃料管理や採算性調査、事業計画策定などとする。
プロポーザルに応募したのは1社のみ。ヒアリングで青山英明社長は会社の運営形態や手法、採算性などについて選定委員に説明した。提案採択の可否は30日にも公表する。