留萌開建は、232号小平町高砂橋架け換えの総事業費に20億円を見込んでいる。2015年度に事業化し、19年度に着工した。施工区間は取り付け道路を含め約800mで、橋長は150mに上る。19年度は苫前町側で軟弱地盤対策を推進。20年度以降は、小平町側の軟弱地盤対策や橋梁本体などを施す計画だ。
小平蘂川をまたぐ同橋[MAP↗]は1957年に架設した。橋長は146mで、全幅は10・4m。上部は5経間で両サイドが単純鋼合成板桁、中央部の3経間が単純非合成ゲルバー桁形式。下部はL型橋台、壁式橋脚とパイルベント橋脚となっている。
完成後60年以上が経過し、劣化と重度のさびにより耐震性能が不足。長寿命化を検討したが、架け換えよりも事業費がかさむため、架け換えることにした。
新橋の橋長は150m、全幅は9・7mとする。上部は4径間連続PCポステン桁、下部は逆T式橋台、壁式橋脚を想定。現橋の上流側に移動させることから、前後300m程度の取り付け道路を整備する。軟弱地盤地帯のため対策工を施す。
19年度は苫前町側の軟弱地盤対策のほか、測量設計、物件補償、工事の段取りを整えるための施工計画検討を図る。進ちょく率は16%となる見通しだ。
また、現橋下流側で2000年に設置した歩道橋(橋長149m、幅員3・8m)は、現状のまま利用する。