旭川市の総合庁舎建て替えで完成時期を11カ月延長

2019年09月04日 12時00分

冬季休工で除排雪などの経費抑制 余裕ある工期に

 旭川市は、2022年9月の竣工を目指していた総合庁舎建て替えについて、完成時期を23年8月末へと11カ月延長することを決めた。工事費がかさむ冬期間を休工にすることで経費増大が抑制されるほか、働き方改革による余裕ある工期設定などを考慮したため。これに伴い供用開始は23年1月から同11月上旬にずれ込む見通しだ。

 現総合庁舎と市民文化会館の間[MAP↗]に新たな総合庁舎を建設するもので、規模はS造、地下1地上9階、延べ2万4598平方㍍。本体工事費118億7200万円を含む総事業費は137億3090万円で、当初は30カ月の工期を試算。20年4月の着工、22年9月の竣工を描いていた。

 しかし、新庁舎の建設用地は限られていて、堆雪スペースが確保できないことから冬期間はダンプで頻繁に排雪する必要があることや、雪よけ用の仮設屋根を設置しなければならないことが判明した。

 市は冬期間も施工した場合と21年、22年1―3月の計6カ月間工事を休止することで発生する工期延長に伴う費用増などを比較。結果、冬季施工の方が高くなるため、冬季の6カ月間は工事を休止できるようにした。

 また、余裕ある工期設定や週休2日制といった国が進める働き方改革などを考慮するとおおむねね5カ月間の工期延伸が必要と判断。冬季の休工期間6カ月も含め、11カ月間延期することにした。

 23年8月末の完成後は、引っ越し期間を経て、同11月上旬から供用開始する予定だ。


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