摩周湖環境保全連絡協議会(会長・徳永哲雄弟子屈町長)は2、3日、摩周湖水のモニタリング調査を実施した。2018年度に国による調査が終了したことを受けて初めて実施。採取したデータは21年度の公表に向け精査を進める。
摩周湖は、1931年の水質調査で41・6mという世界一の透明度を記録。81年からは国立環境研究所が調査を続け、94年には国連環境計画のGEMS/Water(全球陸水水質データ監視計画)における観測地点(ベースラインモニタリングステーション)として日本の湖沼で唯一登録された。
調査では、水温をセンサーで測り、プランクトンや栄養分、金属類の含有量を図るサンプルを採取。調査を進めた町の山崎友寛環境生活課環境係主事は「ベースラインモニタリングステーションとして維持するために今後も継続していきたい」と話していた。(釧路)
北海道建設新聞2019年9月4日付け1面より。北海道建設新聞の9月5日付13面に関連記事を掲載しています。